気仙沼市は,宮城県の北東端に位置しています。太平洋に面した沿岸域は変化に富んだリアス式海岸を形成しており,気仙沼湾は四季静穏な天然の良港として,陸中海岸国立公園及び海中公園並びに南三陸金華山国定公園の指定を受けています。
市内には,「十八鳴(くぐなり)浜(はま)」「九九(くく)鳴き浜(なきはま)」という2つの鳴(なり)砂(すな)の浜があり,この浜を歩くと「クックッ」という音を発します。鳴砂は環境のバロメーターとされ,砂が汚れると砂が鳴らなくなってしまうので,漁船員のOB会や教育委員会が中心となり,定期的に清掃活動を行っています。
現在,市では,鳴砂の保護と観光資源としての活用を目指し,国指定文化財(天然記念物)の指定に向け取り組みを進めています。また,市内の小中学校ではESD(持続可能な発展のための教育)に力を入れ,環境教育も積極的に行われています。
豊かな自然を護り,後世に伝えていくため,これからも環境保全の取り組みを続けていきます。