長野市は、犀川の扇状地と千曲川の沖積地によって形成された長野盆地に位置し、善光寺の門前町として日本全国に親しまれてきました。
1988年6月にオリンピック冬季競技大会国内候補地に決定し、飯綱高原が競技会場となったことから、自然との係わりがより重視されるようになり、この動きは復元調査の実施、実験林の設置へと発展しました。
以来、市内の希少動植物の生息状況等をとりまとめた「大切にしたい長野市の自然」の刊行等を通して取組みが継続されています。
高原・山岳に限らず、環境の保全や復元手法の確立は、時間がかかる問題ですが、長期間植生の遷移等の観察・調査を実施してきたこの経験と蓄積は、将来の世代にとっても貴重な財産となるものと考えています。
今後も、住民や団体等との協働を軸にして市民全体で環境問題に取組む都市を目指します。