第20回 浜中町

※写真:地域住民やNPOが主体となって浜中町の水道水源に手作りの魚道を整備した

浜中町は、北海道の東端の根室市と釧路市の中間にあり、1869年に佐賀藩からの12戸の移住から始まり、昨年町政施行45周年を迎えました。

基幹産業は、一次産業の酪農と漁業。人口は6822人2442世帯と減少し過疎化の波が押し寄せております。しかし、小さい町ながらも町内の牛乳は、ハーゲンダッツアイスクリームの国内唯一の原料乳、昆布も生産量が国内有数であり、多くの人が知らない内に浜中町の製品を口にしています。その産業を支える一つが、町の南側に国内で3番目に大きい霧多布湿原です。中央部が天然記念物の指定を受け、ラムサール条約登録湿地としても脚光を浴び、NPOがエコツーリズムなどを積極的に実施し既存の観光地とは違う道を模索しています。

積極的に湿原や生産現場の環境を保全することが一次産品に付加価値を付けると考え「レジ袋有料化」、「魚道整備」などに取り組みました。それら町民協働の成果で2009年1月に朝日新聞の「にほんの里100選?すこやかで美しい里を未来へ」に選ばれました。

初めて環境首都コンテストに応募しましたが、これからの協働の町づくりと環境政策のマニュアルとして活用させて頂きます。

独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金の助成を受けて製作しました
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