東京から北西へ電車に揺られて1時間。平坦な住宅地が続いていた車窓には、田んぼや畑が増えてきます。やがて秩父の山並みへと連なる緑の丘陵地が見えてくると、そこが埼玉県のほぼ真中の東松山市です。丘陵の裾には湧水が点在し、初夏の宵をホタルが彩ります。木々が錦を織りなす11月初旬には、国内最大のウォーキング大会「日本スリーデーマーチ」が開催され、毎年国内外から3日間で8万人余りのウォーカーが参加します。当市での開催も来年で30年を迎えますが、誰もが気軽に楽しめるレクリエーションとしてスタートしたウォーキングは、高齢化の進展とともに健康づくりを目的に加えながら、広がりを見せてきました。そして今、地球規模や地域レベルの様々な問題の解決に向けて、身近な自然や人とのコミュニケーションを取り戻していくための手段として新たな役割が求められています。今年も、11月1日(土)から3日(祝)の3日間、第31回の日本スリーデーマーチが開かれます。皆様のお越しをお待ちしています。