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ドイツの環境首都を歩く 「環境市民」の現地報告(9)

住宅のエコロジー化 

1人に1台の駐輪場 駐車場なくし公園に
車なしで暮らせる団地

 ミュンスター市の地球温暖化防止策の柱の一つに「住宅のエコロジー化」がある。ミュンスター市に限らずドイツでは、建物の断熱性向上による省エネ促進を筆頭に、住宅のエコロジー化は重要な政策課題として公共政策の中に位置づけられている。今週は「カーフリー(car free)団地」、つまり車を所有していない人しか入居できない団地の取り組みをご紹介したい。

写真
団地内の広々とした公園。団地内には自動車が走っていないので、子どもは安心して遊べる

 今回訪ねたヴァイセンブルク・カーフリー団地は、市中心部からバスと徒歩で少し行ったところにあった。ここは、日本でも有名なフライブルクのヴォバーン・カーフリー団地と同じく、もともと兵舎があったところに建設された。現在の入居世帯数は約130、入居者数は約350人。なおここは市の社会扶助住宅に指定されており、賃貸料が安く、収入の少ない人々が優先して入居できるようになっている。

団地全体で車4台共有

 案内してくれたのは、団地の住人で、地域で環境学習活動にも従事しているゲオルク・ハインリクス氏。ミュンスターではちょっと名の知れた環境活動家なのだそうだ。最初に目に入ってきたのが団地の入り口近くの大きな駐車場。なぜ「カーフリー」の団地なのに駐車場があるのか? 実はここは、親類や友人など訪問者のための駐車場。彼らにまで自動車の禁止を強要できないというのが、その理由である。

 入居者についても、例えば障害者であれば、特別に車の所有が認められている。さらに自動車が必要な場合は、団地全体で所有している計4台のカー・シェアリング車を利用できる。

 しかし言うまでもなく、住民の主な交通手段は自動車ではなく、自転車とバスだ。バスは、昼なら10分に1本、夜も遅くまで走っており、利便性は高い。

 自転車の駐輪スペースは、設計段階からの配慮もあって、居住者1人当たり1台分が確保されている。中心市街地へ自転車で約10分という立地にあることも団地の魅力向上に貢献している。

 ちなみにハインリクス氏は、通常使う自転車のほかに「環境学習用自転車」なるものも持っていた。見せてもらうと、後部にリヤカーがついており、そこには土とミミズが入った木箱が積まれていた。小学校などへ出前講座に出かけ、生ごみが土に返るということを子どもたちに学んでもらうのである。

住居にも工夫 優れた断熱性

 団地では、他にもさまざまな環境への配慮がなされている。例えば住居は南向きで断熱性にも優れ、エネルギー効率に配慮したつくりになっている。バルコニーは、夏はできるだけ太陽光を遮るように、冬はできるだけ太陽光が多く入るように設計が工夫されている。

 団地内の敷地では、通常の団地と違って駐車スペースが不要な分、広場や公園を広く取ることが可能になっている。そうした広場は、子どもの遊びや住民同士のコミュニケーションにとって重要な機能を果たしている。

写真
団地内にある、家庭ごみの収集所。収集ボックスが目立たないようになっている

ヴァイセンブルク・カーフリー団地のホームページ(ドイツ語)はhttp://www.weissenburgsiedlung.de/

(滋賀県琵琶湖環境科学研究センター・宮永健太郎)

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第18回 新城市


平成17年10月1日、本市は1市1町1村の新設合併により愛知県の東部、東三河の中央で産声を上げました。面積は県内で2番目の広さとなる499km2。市域の約84%を山林が占め、併せ持つ国定公園や自然公園区域など県下でも有数の自然環境を有する地域に約5万2千人が暮らしています。

全国的には「長篠・設楽原の戦い」が有名で、初夏に開催される長篠合戦のぼりまつりや設楽原決戦場まつりでは、火縄銃実演の演武などもあり来場者を魅了しています。

平成20年3月、新市で初めての『第1次新城市総合計画〜山の湊しんしろ経営戦略プラン〜』が公募市民委員などにより策定されました。この総合計画では市の将来像を「市民(ひと)がつなぐ 山の湊(みなと) 創造都市」とし、その実現に向けた基本戦略のひとつに「環境首都創造」を掲げています。この目標を達成するため、行動の指針となる環境基本計画の策定をはじめ、環境審議会活動や環境事業評価の研究、全国の自治体との交流、「環境首都コンテスト」などの取り組みを推進し、持続可能な環境育成型市民自治社会の実現を目指しています。

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