環境首都コンテスト全国ネットワーク
English自治体の方へ活動へのご参加・ご支援
サイト内検索
地球環境基金
このウェブサイトに関するお問い合せ先

環境首都コンテスト全国ネットワーク 主幹事団体
特定非営利活動法人 環境市民
http://www.kankyoshimin.org
〒604-0932
京都市中京区寺町通二条下ル
呉波ビル3階
TEL 075-211-3521
FAX 075-211-3531
E-mail office@eco-capital.net

アクセスカウンタ
今日 : 193
昨日 : 449
総計 : 102786
前
第5回 便利な駅前駐輪場
カテゴリートップ
ドイツの環境首都を歩く(ドイツの環境首都調査報告)
次
第7回 都市を持続可能にする自転車

ドイツの環境首都を歩く 「環境市民」の現地報告(6)

エコロジー品質基準協定 

壁面や屋上を緑化 太陽光を積極利用
エコ建築で環境・経済両立

 ハム市のベンクラーヴェーク幼稚園は、子供たちの健康への思いとエコロジーのコンセプトに満ちていた。屋上は緑化され、雨水の50%はここで活用される。また、残りの雨水は前庭に集めて地下へ浸透させる。

市と事業者共同事例研究

 建物は木造の低エネルギーハウス工法で南向きに作られている。廊下には天窓を作り、熱が入らないように北向きに大きく窓をとり、自然採光をする。南向きの壁は白く塗り、太陽を反射するようにしている。床材はリノリウム、壁や床には地元産材が使われ、塗料も含めてシックハウスの原因になる化学物質は一切使われていない。

 園庭は緑がいっぱいで、子供たちが三輪車で走り回れるよう細い道がつけられている。前庭の花のある石垣は、第1回で紹介した市民共同イニシアチブを利用して親子と先生たちがつくったものだ。学童保育所も兼ねるこの幼稚園で「子供たちは都市の中で自然に遊ぶ」(グーダー先生)ことができるという。

 このような幼稚園が建てられたのは偶然ではない。ハム市には、市と20の建築家や建築関連会社などが共同で作成した「新築(増改築)におけるエコロジー品質基準協定」があり、これに基づいて設計された。協定はいわば、多くの事例研究に基づいて作成され自主規制基準。建材から庭までエコロジカルな建物とするため、経済的にも実用可能な技術が提示されている。

 ハム市は、こうした建築に自主的に取り組む市内の建築業者リストの作成と情報提供も行っている。市民に模範を示す意味からも、市は公共施設を新築および増改築する際、このエコロジー品質基準を取り入れることを自らに義務づけている。 既存の市の建築物には25万ユーロをかけて壁面や屋上の緑化を行った。省エネ化、雨水利用、太陽光利用なども積極的に進めている。学校や住宅団地の新改築も、州と共同しながら、エコロジー化を進めている。

写真
ベンクラーヴェーク幼稚園の南壁。熱を反射するように白く塗られ、また窓も小さめになっている(ハム市)

 さらに、市有地購入者が家屋を建てる場合は土地購入契約の段階で、この基準に従うことが義務づけられている。また民間の新築や増改築にも、この品質基準のパンフレットを市や建築会社が施主に手渡し、利用を積極的に呼びかけている。

人気が高いプロ向け講座

 ハム市の近郊に「エコセンター」がある。ここは炭鉱の跡地で50ヘクタールの敷地のうち17ヘクタールに施設を設置し、残りは森林や自然に草花が生い茂る土地として、レクリエーションなどに用いられている。

写真
エコロジーセンターの事務所棟。築200年を超える古い農家を移築したもの

 エコセンターと言うと、環境教育施設を思い浮かべがちだが、ハム市のセンターは産業と雇用振興・メッセ・コンベンション施設である。特にエコロジー建築の普及に力をいれている。中でも、インターネットを用いたエコロジー建築の講座の人気が高い。

 この講座は建築士、大工、左官などプロを対象としたもので、スクーリング(通学)もある。ドイツ各地だけでなくオランダ、スイス、オーストリアからも受講者が集まる人気ぶりという。

 ハム市がこのようにエコ建築に力を入れるのは、環境を大切にしながら地域経済の活性化と雇用促進をはかっていくという、持続可能性を高める戦略が根底にある。

<謝辞>

 ハム市の視察取材では、都市計画局のトーマス・デルト氏、環境局のトビアス・ガルスケ氏、ウラ・ハンゼン氏、オリバー・フォルマン氏ら多くの方にお世話になりました。深くお礼を申し上げます。次回はミュンスター市を訪ねます。

(NPO法人環境市民代表理事 すぎ本育生)


プリンタ用画面
友達に伝える
投票数:2 平均点:10.00

前
第5回 便利な駅前駐輪場
カテゴリートップ
ドイツの環境首都を歩く(ドイツの環境首都調査報告)
次
第7回 都市を持続可能にする自転車
 

第18回 新城市


平成17年10月1日、本市は1市1町1村の新設合併により愛知県の東部、東三河の中央で産声を上げました。面積は県内で2番目の広さとなる499km2。市域の約84%を山林が占め、併せ持つ国定公園や自然公園区域など県下でも有数の自然環境を有する地域に約5万2千人が暮らしています。

全国的には「長篠・設楽原の戦い」が有名で、初夏に開催される長篠合戦のぼりまつりや設楽原決戦場まつりでは、火縄銃実演の演武などもあり来場者を魅了しています。

平成20年3月、新市で初めての『第1次新城市総合計画〜山の湊しんしろ経営戦略プラン〜』が公募市民委員などにより策定されました。この総合計画では市の将来像を「市民(ひと)がつなぐ 山の湊(みなと) 創造都市」とし、その実現に向けた基本戦略のひとつに「環境首都創造」を掲げています。この目標を達成するため、行動の指針となる環境基本計画の策定をはじめ、環境審議会活動や環境事業評価の研究、全国の自治体との交流、「環境首都コンテスト」などの取り組みを推進し、持続可能な環境育成型市民自治社会の実現を目指しています。

バックナンバーを見る

環境首都コンテスト全国ネットワークの活動は、独立行政法人環境再生保全機構から助成をいただき実施しています。
環境首都コンテスト全国ネットワークウェブサイト Copyright(C)2008 The National Eco-City Contest Network All Rights Reserved
Powered by XOOPS Cube 2.0 (C) 2005-2007 The XOOPS Project