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ドイツの環境首都を歩く 「環境市民」の現地報告(5)

便利な駅前駐輪場 

受け渡しは入り口で 長期失業者を雇用
利益生み、持続可能に

 ドイツ鉄道ハム駅に隣接して自転車ステーションがある。日本の駅前にも数多くの駐輪場があるが、それとは異なる運営がなされている。

 日本では、駐輪場所まで利用者が入り自分で止める方式が普通だが、ここでは入り口にある受付で係員に自転車を渡し、利用者はあっという間に駅に消え去る。駐輪に手間取って列車に乗り遅れるということがない。

放置500台一掃 盗難もなし

 利用者は自転車を渡すとき、係員に引き取り予定時間を告げておく。その予定時間ごとに、色分けされ番号が付けられた駐輪場所に係員が移動させる。引き取り予定時間の少し前になると、入り口近くに自転車を移しておいて、すぐに渡せるように用意しておく。利用者が入り口まで来ると、係員がすぐに渡してくれる。じつにスピーディーだ。

写真
自転車ステーションの入り口で自転車を預ける利用者(ハム市)

 この方式だと、駐輪場所には係員以外は入らないから、いたずらや盗難もない。放置自転車もほとんどない。このステーションができて、駅前に路上駐輪されていた500台の自転車が一掃された。

 ここでは自転車のレンタルのほか修理もしている。簡単なものなら、朝預けておけば夕方直ったものを受け取れるという。朝五時半から夜九時まで開いていて、利用料は年60ユーロ(約9,000円)、月6ユーロ(約900円)と安い。

 10人以上が働いているのに、こんな料金で運営できるのかと不思議に思い、尋ねてみた。答えは、社会的弱者の支援活動をしている教会が、州、市などの支援を受けてこの駐輪場を運営していることにあった。

 長期失業者を雇用し、客への対応や職場での人間関係などのトレーニングを行う。社会にとって自分が役立つ存在であるという自負心を回復させ、再就職を促す。環境と雇用という現代社会が抱える大きな課題に対する、小さいが具体的な実践的回答ではないだろうか。

企業向け事業 全土に拡大

 このように、環境施策を他の社会的利益や地域経済の発展にも結びつくように考えていくことが、持続可能な社会づくりにはとても重要だ。エコプロフィット(エコ利益)と呼ばれる企業向けの環境改善事業は、オーストリアに始まりミュンヘンでの実施を経て、ドイツ全土に広がった。企業は、エネルギーや資源・水循環などに関して専門的な助言を受けながら実行する。環境マネジメント制度よりももっと簡単な方法で、企業が経費削減による利益を得るとともに環境負荷を低減する仕組みになっている。

 ハム市では2000年から2002年にかけ、2回のパイロットプロジェクトを実施した。参加した計26社は早くも1年後には経営コストの削減を実現できた。総額計25万ユーロの投資で、初年度で計40万ユーロを節約した。また26社合わせて1,200トンの廃棄物の削減、260万キロワット時に上るエネルギー使用量の削減、そして26,000立方メートルにおよぶ飲料水の節水を実現した。

写真
エコプロフィットに取り組む企業。浄化した排水を造った池から徐々に地下浸透させていく(ハム市)


このようなプロジェクトが、企業が環境を見る眼を変えていくきっかけとなっているという。パイロットプロジェクト終了後も、多くの企業がエコプロフィットに取り組んでいる。

(NPO法人環境市民代表理事 すぎ本育生)

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第18回 新城市


平成17年10月1日、本市は1市1町1村の新設合併により愛知県の東部、東三河の中央で産声を上げました。面積は県内で2番目の広さとなる499km2。市域の約84%を山林が占め、併せ持つ国定公園や自然公園区域など県下でも有数の自然環境を有する地域に約5万2千人が暮らしています。

全国的には「長篠・設楽原の戦い」が有名で、初夏に開催される長篠合戦のぼりまつりや設楽原決戦場まつりでは、火縄銃実演の演武などもあり来場者を魅了しています。

平成20年3月、新市で初めての『第1次新城市総合計画〜山の湊しんしろ経営戦略プラン〜』が公募市民委員などにより策定されました。この総合計画では市の将来像を「市民(ひと)がつなぐ 山の湊(みなと) 創造都市」とし、その実現に向けた基本戦略のひとつに「環境首都創造」を掲げています。この目標を達成するため、行動の指針となる環境基本計画の策定をはじめ、環境審議会活動や環境事業評価の研究、全国の自治体との交流、「環境首都コンテスト」などの取り組みを推進し、持続可能な環境育成型市民自治社会の実現を目指しています。

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