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ドイツの環境首都を歩く 「環境市民」の現地報告(4)

起伏のある小学校校庭 

一面に多様な草々 青空教室用の空間も
子供たちの自発性育む

 ハム市にあるルドルケ小学校の校庭は、まさに驚きの連続であった。

 校庭は平ら─という常識を覆すように起伏がある。芝生ではなくこの地の環境にあった多様な草が校庭一面を覆っている。樹木も校庭の隅だけにあるのではなく小さな森を作っている。

 木々やつる性植物で囲われた空間には、木で作られたいすが置かれている。ここは、青空教室に使われるほか、子供たちの休憩場所になっている。さまざまな小規模ビオトープもつくられている。池の給水や植物の水やり、さらにはトイレの水洗用に使われる雨水貯水タンクが置かれている。

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自然の草地のように起伏があるルドルケ小学校の校庭

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校庭には、青空教室が開かれる森のような空間もある

なくなったイジメや暴力

 ハム市では1994年から2001年にかけて、このような自然に近い校庭づくりが53校で、85もの事業として実施され、成果を収めた。平均経費は5,000ユーロ(約80万円)と決して多くない。その成功の鍵は計画の早期から教員、生徒、親の参加を、とりわけ実施にあたって子供たちの参加を求めたことにある。

 ドイツの小学校の校庭は、意外にもアスファルトなどの舗装仕上げや単調な芝生のものが多い。子供たちが多くの時間を過ごす学校がこのような環境では、自然や生き物への親しみや敬意がわきにくく、イジメや暴力行為の原因にもなっていると分析されている。

 実際、毎日のように問題の起きていた小学校が、この校庭改革の後、イジメがピタッとなくなったという。子供たちが自然や自らの校庭と密接にかかわってゆくことができること、そして自力で成し遂げる取り組みとの間に生まれた強い一体感がこのような効果を生んだと考えられている。

50/50行動(フィフティ・フィフティ・プロジェクト)で予算を還元 

 ソフト面では、学校での省エネ活動も効果的な方法がとられている。ハンブルグから始まったフィフティ・フィフティ・プロジェクトと呼ばれるものだ。これは、子供たちが主体となって考え、実施する省エネ行動だ。先生は協力するが指示はしない。子供たちは自ら考え、休み時間は電灯を消す、換気を効率よくするなど、生活行動を変えることにより、エネルギーや水の節約に年間を通して取り組む。

 省エネによって使わずに済んだ予算の半分は子供たちに還元する、だからフィフティ・フィフティ呼ばれている。還元された資金は子供たちと先生が相談して自由に使うことができる。パーティーに使ってもよい。

 初年度はハム市内で18校が取り組み、年間20万マルク(約1,600万円)が節約された。コンテスト形式で行うことで、よい意味でのライバル意識も働いた。2年目からはハム市内全公立校で実施されていて、家庭での省エネに大きな好影響がもたらしている。

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フィフティ・フィフティ・プロジェクトへの参加を呼びかけるポスター

 こうした学校における環境づくりは、市と学校のパートナーシップによるものであり、多くの子供たちや両親が参加する。日本の学校でも多くの環境活動が行われているが、まだ一部のモデル校だけの実施や継続性がないものが多い。地域の全校が継続的に取り組み、教育面、環境面の両方に実際的な効果をあげているハム市の活動に学ぶことは多い。

(NPO法人環境市民代表理事・すぎ本育生)

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第18回 新城市


平成17年10月1日、本市は1市1町1村の新設合併により愛知県の東部、東三河の中央で産声を上げました。面積は県内で2番目の広さとなる499km2。市域の約84%を山林が占め、併せ持つ国定公園や自然公園区域など県下でも有数の自然環境を有する地域に約5万2千人が暮らしています。

全国的には「長篠・設楽原の戦い」が有名で、初夏に開催される長篠合戦のぼりまつりや設楽原決戦場まつりでは、火縄銃実演の演武などもあり来場者を魅了しています。

平成20年3月、新市で初めての『第1次新城市総合計画〜山の湊しんしろ経営戦略プラン〜』が公募市民委員などにより策定されました。この総合計画では市の将来像を「市民(ひと)がつなぐ 山の湊(みなと) 創造都市」とし、その実現に向けた基本戦略のひとつに「環境首都創造」を掲げています。この目標を達成するため、行動の指針となる環境基本計画の策定をはじめ、環境審議会活動や環境事業評価の研究、全国の自治体との交流、「環境首都コンテスト」などの取り組みを推進し、持続可能な環境育成型市民自治社会の実現を目指しています。

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