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ドイツの環境首都を歩く 「環境市民」の現地報告(2)

市民がつくったエコ幼稚園

保護者主体で運営 「森の日」プログラム
自然大切にする心育てる

 それほど背の高くない木が並ぶハム市の住宅街の一角。花や緑のツタがはうアーチ状の入り口をくぐると、ヴィラ・クンターブント幼稚園だ。迎えてくれたのは、園長で教育学の専門家でもあるミセス・レック。実は彼女は保護者の代表でもある。

庭に果樹園 枯れ葉は堆肥

 ここは、子どもをどんな幼稚園に預けたいのかを考えた保護者が主体になって創られた。園庭にはハーブガーデンと、数種類のベリーが実る小さな果樹園があり、子どもたちが手に取って香りや手触りを体感できる。

 庭の手入れで出た枯れ葉や木の枝は、すべて園内のコンポストに集められ、できた堆肥は再び園庭へと戻される。成長過程で重要な役割を果たす砂遊びや泥遊びのできる砂場、子どもたちの隠れ家にもってこいの木でつくった小さな小屋なども並ぶ。

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大切に使われている古い園舎は、保存すべき建物として指定されている

 園舎はまるで友だちの家のよう。クラスは年齢割りではなく、三歳−六歳など違った年齢の子どもが一つのクラスにいる。部屋の中には、日本でよく見るスチール製の机や棚、プラスチック製の物入れなどはいっさいなく、温かみのある木や布、段ボールなどの自然素材が使われている。

 机は、使い勝手が考えられた台形型で、二つ組み合わせると大きな六角形のテーブルになる。玄関や廊下のコーナーには園児が森で拾ったどんぐりや松ぼっくりが、ツタで編まれたかごに入り、オブジェのように飾られている。窓辺に並んだ透明のガラス瓶には、毛糸やプレゼントに結ばれていた紐、ジュース瓶の王冠が入っていて、宝物のよう。子どもたちの工作に使われる。

雨でも雪でも一日中遊ぶ 

 この幼稚園には週に一度、子どもたちが森へ出かける「森の日」がある。三歳以上の子どもたちが参加し、嵐でなければ、雨が降っても雪の日でもどんな天気でも出かける。長い時には朝7時から夕方4時までを森の中で過ごすのだという。森までは子どもの足で歩いて30分。時には文句を言う子もいるそうだが、森の中に入って遊びだすと、そんなことは忘れて楽しんでいるという。子どもたちは「森の日」が大好きなのだ。
このプログラムを実施するにあたって保護者には、温かくてぬれてもいい服、防水スプレー、小さなナイフ、容器包装などのごみが出ないお弁当を子どもたちに持たせるよう求めた。普段は持ってくることが許されない小さなナイフも、森の中では大事な道具として使い方を学ぶ。

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「森の日」のプログラムは、子どもたちに良い影響を与えている

 先生たちは、このプログラムを通じて、子どもたちに自然を大切にする心を持った大人に成長してほしいという。「森の日」実施による子どもたちの変化を聞くと、けんかが減り、攻撃的だった子どもが柔和になったと教えてくれた。

 ヴィラ・クンターブント幼稚園は、ハム市が実施している環境賞を過去に2回受賞しているが、2002年の受賞理由がこの「森の日」のプログラムだった。環境賞の賞金は、ソーラー発電で動く噴水の購入費用に充て、渦巻き型のかわいい形の噴水を子どもたちや先生、保護者が一緒に組み立て設置した。

 将来にわたって何を大切にしてほしいのか、子どもたちへのメッセージがしっかり伝わる幼稚園だった。

(環境市民理事・下村委津子)

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第18回 新城市


平成17年10月1日、本市は1市1町1村の新設合併により愛知県の東部、東三河の中央で産声を上げました。面積は県内で2番目の広さとなる499km2。市域の約84%を山林が占め、併せ持つ国定公園や自然公園区域など県下でも有数の自然環境を有する地域に約5万2千人が暮らしています。

全国的には「長篠・設楽原の戦い」が有名で、初夏に開催される長篠合戦のぼりまつりや設楽原決戦場まつりでは、火縄銃実演の演武などもあり来場者を魅了しています。

平成20年3月、新市で初めての『第1次新城市総合計画〜山の湊しんしろ経営戦略プラン〜』が公募市民委員などにより策定されました。この総合計画では市の将来像を「市民(ひと)がつなぐ 山の湊(みなと) 創造都市」とし、その実現に向けた基本戦略のひとつに「環境首都創造」を掲げています。この目標を達成するため、行動の指針となる環境基本計画の策定をはじめ、環境審議会活動や環境事業評価の研究、全国の自治体との交流、「環境首都コンテスト」などの取り組みを推進し、持続可能な環境育成型市民自治社会の実現を目指しています。

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