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ドイツの環境首都を歩く 「環境市民」の現地報告(14)

多彩なアジェンダプロジェクト 

散策道に学びの仕掛け ツバメの巣箱設置
小さな活動、次々誕生

 ゴスラー郊外のとある森に、市民や観光客が気軽に歩ける全長2.5キロメートルの散策道がある。またここには、写真にあるカシの木のオブジェなど、楽しみながらも森林や環境について学べる仕掛けも数多く施されている。これらは、地元の小学生が授業の一環で整備に参加するなどしてできたものだ。実はこれら、アジェンダ組織の市民メンバーが中心となって企画実施した「森の体験小道」というプロジェクトで、実現したものである。

写真
「森の体験小道」の樫の木オブジェ。左側は、市所有の森(計3,200ヘクタール)で1分間に育つ木の量を示している。右側は、まちの歴史上の出来事が起きた年を年輪上で示している

 アジェンダプロジェクトは人口46,000人のまちとは思えないほど多彩であり、そのそれぞれにまちを愛する思い、まちをもっとよくしたいという思い、そして持続可能な地球を実現するんだというメンバーの思いが詰まっている。今週はその一端を、紙面の許す限り紹介していこう。

 まちづくりを担う人の掘り起こしとパワーアップを目的とした「ボランティアエージェント」プロジェクト。日本で言う「市民活動センター」に近いもので、来訪したボランティア希望者に活動先を紹介したり、逆に活動先からの依頼に応えてボランティアを募集したりする取り組みだ。こうしたプロジェクトを、先週紹介したLA21という枠組み、つまり持続可能社会づくりという枠組みの中に位置づけているのが、日本と比較した場合の興味深い点だ。

行政と住民一つの組織で

 ツバメが元気に飛び交う様子がいつでも見られるようなまちであってほしいとの思いが込められた「ヨーロッパアマツバメプロジェクト」。近年民家の改修と近代化が進み、ツバメが巣をつくれる建物が減りつつある。そこで、地元小学生が作った巣箱を公共施設などに設置し、ツバメをまちに呼び戻そうというわけだ。

 買い物を通じて持続可能社会づくりと地域経済の循環を進める「持続可能な消費」プロジェクト。地元産、有機栽培、フェア・トレードに基づく商品を扱う店を紹介した冊子を作製している。日本でも各地で住民団体による「グリーンコンシューマー・ガイドブック」の試みがあるが、ゴスラー市での場合、市の施策として位置づけられていて、住民と行政のパートナーシップ組織が発行主体となっていることが大きなポイントだ。

写真
ボランティアエージェントで。地元デパートの一角を、無償で借りてオフィスにしている(ゴスラー市)

 現在構想中のプロジェクトについても聞けた。例えば、世界遺産のランメルスベルク鉱山(1988年に閉山、現在は博物館)を舞台とした取り組み。「資源はいつか枯渇する」ということで、資源の大切さを認識し環境意識を高めてもらうイベントを企画中とのことであった。

日本の状況と類似点多く

 「環境先進国」ドイツと言った場合、私たちは風力発電や路面電車(LRT)、廃棄物政策や都市計画、それに数十万人もの会員を擁する環境団体などをイメージしがちだ。そういう視点からは、これらの取り組みはいかにも小さなものに映るかもしれないが、これもまたドイツの実像である。各地でこうした取り組みが次々と生まれている日本の状況とも重なる。ドイツと日本には、実は類似点も多いのである。

 もう一つ印象深かったのが女性の活躍だ。各プロジェクトのリーダー的存在の多くが女性であったことが、それを物語っている。

(滋賀県琵琶湖環境科学研究センター・宮永健太郎)

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第18回 新城市


平成17年10月1日、本市は1市1町1村の新設合併により愛知県の東部、東三河の中央で産声を上げました。面積は県内で2番目の広さとなる499km2。市域の約84%を山林が占め、併せ持つ国定公園や自然公園区域など県下でも有数の自然環境を有する地域に約5万2千人が暮らしています。

全国的には「長篠・設楽原の戦い」が有名で、初夏に開催される長篠合戦のぼりまつりや設楽原決戦場まつりでは、火縄銃実演の演武などもあり来場者を魅了しています。

平成20年3月、新市で初めての『第1次新城市総合計画〜山の湊しんしろ経営戦略プラン〜』が公募市民委員などにより策定されました。この総合計画では市の将来像を「市民(ひと)がつなぐ 山の湊(みなと) 創造都市」とし、その実現に向けた基本戦略のひとつに「環境首都創造」を掲げています。この目標を達成するため、行動の指針となる環境基本計画の策定をはじめ、環境審議会活動や環境事業評価の研究、全国の自治体との交流、「環境首都コンテスト」などの取り組みを推進し、持続可能な環境育成型市民自治社会の実現を目指しています。

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